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CP速報

CP速報

LPガスCP情報(2013年12月積み)

  (単月上げ幅過去最高・ブタン史上最高値更新)                          

12月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 1,100㌦(前月比 +225㌦)
  •   ブタン  1,225㌦(前月比 +310㌦)
  • LPガススポット市況
     LPガス市場をみると、需要期入りに極東は寒波到来、トレーダー勢が引き合いを強める一方、産ガス国は国内石化需要増もあり供給がタイト、日を追うごとにスポットが急騰し、CP先物指標は第4週でプロパン1,056㌦、ブタン1,171㌦、極東CFRはプロパン1,125㌦、ブタン1,240㌦に達した。特に、ブタンは東南アジアの堅調な需要に対し供給余力がなくブタン高が顕著になった。前月比ではプロパン、ブタンともに単月として過去最大の上げ幅、ブタンは史上最高値を更新した。
    原油(A・L)熱量等価換算では前月に比べプロパン26ポイント、ブタン36ポイントの上昇、前年同月比ではプロパン12、ブタン32ポイントそれぞれ高い。
第1週第2週第3週第4週平均
フレート60.562.362.864.062.4
CP先物指標:P8699139691,056951
CP先物指標:B9269831,0491,1711,032
  • 原油市況等
     原油市況をみると、11月WTIは94㌦、ドバイ104㌦台でスタート。米国は国内原油生産量がシェールオイル開発で急増、1989年1月以来の日量800万バレルに達し、米国原油在庫が急増、クッシング在庫も7週連続増となり7月の水準まで戻している。このファンダメンタルズの弱さからWTIは独歩安となり、ブレント原油とは19㌦、ドバイとは17㌦もの格差が生じている。一方、先物市場をみると、WTIの建玉(総取組高)は163万枚まで減少(9月ピークから16%減)、大口投機玉ネット買い越しも31.3万枚とピークから5万枚減少している。
  • 11月アラビアンライト(11月1~28日)は109.010㌦(前月比-1.066㌦)
  • 熱量等価AL100% プロパン893.77㌦/㌧ ブタン881.51㌦/㌧
  • AL比       プロパン123.07%   ブタン138.97%

CP2013年平均と12月CPについて思うこと

  •  2013年のCP平均をみると、プロパン869㌦、ブタン890㌦となった。一方、アラビアンライト(前月積み=2012年12月~2013年11月)の平均は108.05㌦/b、これをLPガスに熱量等価換算すると、プロパン886㌦、ブタン874㌦となる。これによりCPのアラビアンライト比はプロパン98%、ブタン102%となる。つまり熱量換算でみるとCP=ALとなるわけだ。
     毎年行われるLPG国際セミナー(東京)でサウジアラムコの説明でCPの妥当性としてAL比を示すが、まさに2013年はAL等価を実現したことになる。12月CPは市場の予想を大きく上回ったが、もしもこれがAL等価比を実現するためだとしたら、市場を重視すると公言するサウジのやり方は本末転倒ではないか。

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